さて、以前予告したように今日は「河童のクゥと夏休み」公開記念・原恵一監督作品の魅力に迫る!って事で、原監督作品の中でもノボが一番お気に入りのこの映画についてアツく語りたいと思います!
ええ、パッケージを見ての通り、まごう事なき「クレヨンしんちゃん」の劇場版ですが、
コレがホントスゴイんだって!!劇場公開時には、たかが「クレしん」と思って劇場に子供連れてった保護者のほうが話にグイグイと引き込まれ、ラストでは大感動&むせび泣きという伝説があるくらい、
日本のアニメ映画史上に残る隠れた名作。ノボさんはクレしんファンのクセにうっかり劇場公開では見逃してしまったのですが、テレ朝での放映を観て号泣、即座に密林でDVDを取り寄せ、再度鑑賞してはまた感動、という見事なハマリっぷりデス。
「クゥ」の宣伝ではこの作品よりも、同じクレしん映画で原作品の「モーレツ!オトナ帝国の逆襲」でお馴染みの…と謳われてますが、ノボは「オトナ帝国」よりも断然こっちが好きですね。
なにせ、クレしん映画としての条件はバッチリと満たしておりながら、舞台設定が超本格タイムスリップ時代劇+純愛絵巻という豪華仕様なのですから!(時代公証の本格さは、黒澤作品ファンも唸るほどに的確!)
そして、原監督のスゴイトコロは出演するキャラ全てを魅力的に描き切っている事です。
クレしんで言えば主役のしんちゃんは元より、みさえ、ひろしといった野原一家、そしてタイムスリップした先の戦国時代で出逢う事になる廉姫や侍の又兵衛の、時代に翻弄されながらも精一杯己らしく生きようとする様が、限られた時間の中でも見事に表現されています。
特に『アッパレ!〜』では、廉ちゃん(きりり美人
♥)と戦にゃ強いが女子にはからっきし、の又兵衛(男も惚れるいい漢
♥)との身分違いの恋模様や、廉ちゃんの父上の国と娘を想う、一国の主としてはあるまじき優しき心根、又兵衛の家臣夫婦の、口は悪いが又兵衛の将来を真摯に案じている様などのエピソードひとつひとつがとても丁寧に描かれていて、世界に深みを与えているのです。(ここら辺、並みの監督なら「どうせ子供映画だし〜?」と舐めてかかって、サラッと流してしまう事でしょう。○ケモンとかな・笑)
なので、観ている内に自然とキャラに肩入れして、いちいちやきもきしたり、爆笑したり、感心したり…と、心がグリグリと動かされる事、必至です。
特に後半の合戦シーンで、自陣に攻め込まれて一人だけコソコソと逃げ出そうとする敵の大将に向かって、しんちゃんが言い放つ名セリフ。
「お前、逃げるのか!
お前、エライんだろ!だからこんな事になったんだろ!
なのに、逃げるなんて許さないぞ!」
…ノボルさんは仕事でヤな事あった時とか、この映画観て何度、このセリフで勇気づけられて来た事か(笑)。
そして、この映画の最大の見せ場であり、全編を貫くテーマでもあり、いまだにファンの間でも賛否両論なラスト近くのシーン。
いつものノボさんだったら「あの仕打ちはないよー!」と即座に憤慨してるトコロなのでしょうが、この作品に関しては非常にすんなりと、「ああ、しんちゃんがこの時代に来たのはこういうワケだったんだなぁ」と納得し、受け入れる事が出来ました。
ココら辺の演出の妙は最近の、「とりあえず、キャラ殺しとけば話盛り上がるだろ」と深みもクソもないのに、安易にキャラ殺しまくる底浅ゲームの脚本家、全てに見習って欲しいものですな。
…あーしかし、このレビュー書く為にまた映画見返して、また感動しちったよ!!
「河童のクゥと夏休み」も以前から物凄い楽しみにしてたので、絶対劇場行ってレビュー書きたいと思います!
しかし、こんな名作が「クレしん」だから、という理由で観られてないのは本当に惜しい;つか、確実に人生の損なので、「クゥ」で原監督作品に魅せられた人は是非こちらも見てくれぃ!